南アルプス北岳登山(3) 左俣コースを八本歯のコルへ

ジーニー

2012年08月24日 22:30

白根御池小屋から北岳に登るコースはいくつかあります。
大きくは小太郎尾根に出て肩の小屋経由で北側から登頂するコースと、二俣から左俣を雪渓に沿って上り詰め、八本歯のコル経由で南側から登頂するコース。前者はさらに、白根御池小屋から直接小太郎尾根までの急登を登る「草スベリ」コースと、一旦二俣に出て右俣を行く右俣コースとがあります。

一番メジャーなのは「草スベリ」コースだと思いますが、私たちはコースタイムでは一番短い(でも実際はそうでもなかった)左俣コースを行く事にしました。天気次第であわよくば北岳に登ったあと、時間があれば間ノ岳もピストン制覇しようという発想です。

というわけで、まずは前日に通った水平道を歩いて、一旦二俣へ戻りました。
天気もよく、これから行く八本歯のコルも北岳山頂もバッチリ見えてました。



左俣コースには雪渓があります。
上の写真の左に縦長にのびるのがそれです。

時期によっては、この雪渓の上を登っていかなければならず、(軽)アイゼンが必要です。
今年(2012年)は雪が多く、8月上旬まである程度雪渓の上を歩かなければならなかったらしいですが、私たちが行った8月20日頃には雪渓の左岸(=進行方向右側)の夏道が完全に表われていて、雪渓の上を歩く必要はほぼありませんでした。

このあたりの情報は、南アルプス市観光協会のサイトや山渓オンラインのサイトを参考にして、事前に情報を集めました。実際そのとおりでしたので、子供連れにもかかわらず、このコースを行く事を決断しました。

唯一、二俣からスタートする際に、まず右俣の雪渓(上の写真の左下から右方向に伸びている雪渓)を渡らなければなりませんでした。しかし、ここはみんなアイゼンなしで渡ってました(10メートルほどです。一応、軽アイゼンは持って行ってましたが、使いませんでした)。

夏道は雪渓の横なのに、太陽が照り付けて結構暑かったです。でも、時々涼しい風が吹いて心地よくなります。もちろん、景色や高山植物など、最高です。





そうそう、前日の登りで、中一の長男と私との体力差が非常に大きいことが判明(笑)。やっぱ若いっていいなあ。親父を楽々越えていきやがる。というわけで、この日から荷物を交換してます(それでも離されるのが悲しい)。

7時30分頃、雪渓を上りきったところにある「八本歯のコルまで1時間」の標識に到着。上から見晴らした雪渓はこんな感じです。



ここから八本歯のコルまでの道のりの前半は、こんなガレた岩場の急登です。



しんどいですが、北岳や、ズッと見えている正面の鳳凰三山の他に、八ヶ岳が見えてきて、またヤル気が出てきました。



そして後半は、噂のハシゴの連続。ただ、数には閉口しましたが、一つ一つのハシゴの長さや斜度は思ったほどじゃなかったです。ウチの小学4年生の末っ子も問題なくクリア。ただ、濡れていたらスベってイヤだろうなあ。




8時40分ごろ、八本歯のコルに到着。二俣から休憩を含めて2時間30分かかりました。



ここではじめて、尾根の反対側に北岳山荘や間ノ岳が見えてきました。



(続く)


あなたにおススメの記事
関連記事