今日は尾瀬ヶ原を横切り山の鼻へ至り、鳩待峠に上がるだけなので、全く焦る理由がなく、時間を潰したいくらいです。かといって、やることもないので、6時55分、弥四郎小屋を出発。お世話になりました。
この日の朝は曇り気味。でも、影のない湿原のどまんなかの木道を2,3時間歩くわけで、このくらいの天気の方がよかったです。山を初めとする景色を見るのには全く問題ありません。
振り返ると燧ヶ岳をバックに見晴の山小屋たちがサヨナラの挨拶をしてくれています。
時間がたっぷりあるので、少し歩いては振り返ったりして、景色を楽しみます。
さすが尾瀬ヶ原、朝からガイドに連れられたツアーが何組もいましたので、そのガイドさんの話にコッソリ聞き耳を立てたりしてました(笑)。
木道が林の中に吸い込まれるところに川が流れていて、こんな橋がかかっていました。傾いていて何だか怖そうに見えますが、全然大丈夫でした。
この川は沼尻川といって、橋をこえてから少し道と並走しますが、この辺りにも水芭蕉で有名なところのようです。ただ、今年はどうも水芭蕉が少なくて今イチでした。
その向こうには竜宮小屋、そして竜宮十字路と続いています。7時35分着。
<竜宮小屋>
<竜宮十字路>
十字路の付近を含めて、木道の途中には各所に休憩用のベンチが設置されています。
あと、十字路にはこういった普通の標識もありましたが、
下の写真のように、木道や休憩所の床の端などにも案内プレートがあるところが尾瀬らしいですね。
普通、下を向いて歩くことはないけれど、どのくらいの人がこのプレートに気づくだろう?
ここで10分ほど小休止をとり、さらに山の鼻方面へと進みます。
十字路から5メートルくらいのところに、チングルマの小さな群落がありました。
この時期にチングルマは珍しいですね。
しばらく行くと、リュウキンカのキレイなところがありました。
そこを過ぎると、左右に回り道できる木道があるところがありました。
この左の方の末端に、水が渦を巻いて吸い込まれているところがあり、その水が右の方に湧き出しています。
これを発見した方が、「この渦の先に龍宮城があるに違いない」と言ったのが、このあたりの「竜宮」という地名の由来だそうです。
先に進みます。今までまっすぐだった木道が少しカーブを描いていて、その向こうに見える至仏山が絵になります。
さらに行くと、また右側へと続く木道の支線がありました。下ノ大堀川という川が流れていて、水芭蕉の群落がありました。このあたり、残雪の至仏山をバックに水芭蕉が咲き乱れる写真で有名なスポットのようです。ただ、今年は水芭蕉がちょっと不作だったのか、あるいは既に少しピークを過ぎてたかな。
8時40分、牛首分岐着。ここまでかなりゆっくり来ました。
このあたりは、湿原に樹木が侵入してきていますね。
(つづく)