10月末(2015年)の週末、山梨県にある瑞牆山に登ってきました。
ゴツゴツした岩稜の山頂が魅力的な百名山の一つで、前から行きたいと思ってたんですが、今回、紅葉の最盛期に行くことができました。
東京から日帰りでも登れますが、何かとしんどいし、それに天気のよい朝のうちに山頂に立ちたかったので、今回は麓で一泊することにしました。
麓には瑞牆山荘という良さ気な宿泊施設もありますが、私は「みずがき山自然公園」で1泊キャンプしました。
ここは公営で、最近ハヤリの高付加価値キャンプ場ではありませんが、隠れた穴場で、まさに「あまり人に教えたくない」くらい素晴らしいキャンプ場でした。
テントサイトの目の前には、今回登る瑞牆山がそびえていて、後ろを振り返ると南アルプスの山々が見えます。
管理棟には、地産品を販売するお店や珈琲・そば等を出す食事処もあります。
ここにあるトイレもメチャクチャ綺麗です。この間行ったスノーピークHQのキャンプ場以上にキレイです(夜もトイレを利用できるようドアは開いてました)。
テントサイトは管理棟の周辺に広がっており、区画のないフリーサイトです。
ネットで調べたところでは「オートキャンプ場ではないが設営・撤収の際は車をテント横まで入れてOK」とのことでしたが、少なくともこの日はテントの横まで車を入れるように言われました。
ていうか、そもそもこの自然公園の駐車場が満車状態でしたから、実質的にそうせざるをえなかったと思います。
といいますのも、この自然公園は瑞牆山への登山口の一つになっていて(不動滝コース)、登山者が利用する為ここの駐車場がこんなに混雑するようです。
翌日の撤収時間の制限はなく、日が暮れるまでに撤収すればOKという自由さが有り難い。なので、朝イチで瑞牆山に登ってきて、帰ってきてから撤収ということができます。これがまさに私が今回テント泊にした理由でもあります。あっ、予約も不要。飛び込みでOKです。
こちらが炊事棟。直火禁止のキャンプ場なので竈もあります。炊事場はここ1ヶ所だけですが、そもそもこのキャンプ場はあまり混まないと思うので十分なんでしょう(私が泊まったのも土曜日です)。
今回使用したテントはこちらの2-3人用のテント。
ぶっちゃけていうと、長女が小さいころに使っていた十数年以上前のものです。今は家族が増えてもっと大きい新しいテントを購入したので普段は使っていません。そのため、収納袋などは薬剤が溶けて?ベトベトしています(笑)。
1人泊なのに2-3人用?
「だって、小さなテント、これしか無いんだもん。」
受付の際、こう言うと1人用テントの値段にオマケしてくれました。なんと、1000円ポッキリ!! まあ、2-3人用テントでも1張り2000円なんですけどね。安い!公営キャンプ場最高!
管理棟付近の赤い生け垣。これ紅葉してるのかな?もともと赤いのかな?
ともあれ、紅葉は山に登るよりも、麓の方が最盛期でキレイでした。
特に、自然公園に到着する10分前くらいから、紅葉のトンネルとか、素晴らしいシーンの連続です。ときどき車を路肩に停めて見入りました。
午後5時頃、太陽が南アルプス方面に沈みました。山の夜は早くやって来ます。
一方、瑞牆山の山の端にはお月さまが顔を出しました。
須玉ICを出たところにあるローソンで月見だんごを売ってたのをなぜか買って来ていた私(笑)。
今夜はこれと焼酎で乾杯です。
キャンプ場に到着したころ(午後3時頃)はよく晴れていて長袖シャツだけでよかったんですが、日が沈む頃になると冷えてきたので、トレーナーを1枚着こみました。何といっても標高1000メートルを超える高原の10月末ですから、寒くて当たり前ですね。
夕食はご飯を炊いて、いなばのタイカレーで軽く済ませました。今回は登山がメインということで、手の込んだキャンプ飯はなしです。
ご飯は2合炊いて、残った分で明日のオニギリを作っておきました。塩を持っていくのを忘れたんですが、管理棟で岩塩を売ってたので購入。味のトガッてない美味しいお塩でした。この管理棟ではジャガイモ、タマネギ、キノコ、ハチミツなどの地産品が売ってるので、モノにもよりますが、買い忘れがあっても何とかなります。あと、私はヤマナシをつけたお酒も購入(他にもスズメバチ酒とか、いろいろありましたよ)。ただ、個人的にはもうちょっと甘いお酒の方が好みだったかな。
寝具については、銀マットの上に家庭用の厚さ5センチほどのマットレスを敷き(エアマット替わり)、化繊シュラフの中に薄い羽毛シュラフを入れて二重にし、トレーナーを着たまま寝ました。これで丁度の温度で、熱くもなく寒くもなく快適でした。
ただ、夜中に風が強くて、その音で目が冷めました。あと、獣の遠吠えが結構聞こえました。遠吠えと行ってもアレは狼とかじゃなく、鹿とかそんな感じの甲高い遠吠えでした。遠吠えの他に猟銃の銃声も聞こえました。なかなかアウトドア満喫って感じです。