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富士宮下山口

さて、12時頃に富士宮口頂上の浅間神社奥宮前を後にし、下山を開始。
登ってくる人もまだまだたくさんおられました。

この日(8月23日月曜日)からシーズンが一段オフになり、前回申し上げたとおり郵便局が閉まっていただけでなく、バスの本数も減りました。

私達はJR三島駅-富士宮口新五合目間のバスの往復チケットを買いましたが、三島駅行きバスはこの日から午後は新五合目3時発しかなく、12時に頂上を出発していては明らかに間に合いません。

新五合目で配布されていた簡単なルートマップでは、なんと2時間20分で降りられる風なことがかかれてますが、これはメチャクチャです(こんなの良く配るなあ)。この時間で降りられる人はまずいないと思います。一般には下り3時間くらいと言われており、それも休憩を含まない時間ですから、いずれにせよ3時着は無理です。

ただ、富士宮口新五合目からはJR新富士駅行きのバスもあり、こちらは最終が18時でした。バス会社も同じなので(富士急シティバス)、三島駅で購入したチケットもそのまま使用できると聞いてました。

これになんとか間に合うことを目標に下山。ただ、小学2年生の次男が高山病にかかっていましたから、果たしてこのバスにすら間に合うのか、ヒヤヒヤしながらの下山でした。

でも、この心配は杞憂でした。9合目の万年雪山荘までは休み休みだったものの、それ以降は高度が下がってきたからか、次男も元気になり、かえって父親が置いてかれる状況に。

8合目の池田館までは登りで通らなかった初めて通るルートということになりますが、ここを登れと言われると辛いだろうなって思ったものです。まあ、御殿場口も決して楽じゃなく、どっちもどっちですけどね。


富士山って、キャッシュ(現金)がないとどうにもならないところで、このころになると私のキャッシュも底が見えてきたので、金剛杖の焼印もはしょり気味になりました。で、9号5勺の胸突山荘の焼印は端折ったんですが、後から聞いたところによると、ここの焼印は日付入りだと聞き、ちょっと後悔。

あと、万年雪山荘って、ホントに万年雪の近くに立ってるんですね。

午後2時10分ごろ池田館着。あとは登りと同じルートを下山することになります。

午後4時30分頃、六合目着。宝永山荘に立ち寄り、キノコ茶購入。
ここまでくれば5時の新富士行きバスにも乗れるくらいですが、疲れてたので6合目、新5合目で冷たいものを食べたりしてのんびりしました。

午後6時、新5合目から無事に新富士行きバスに乗車。
新富士発午後8時7分のこだまに乗り、東京駅に午後9時17分着、我家の初めての富士登山は幕を閉じました。

結構しんどかったし、登頂も首の皮一枚でしたが、いろいろ素晴らしい景色を見せてもらえたし、ほとぼりが醒めたらまた上りたくなるでしょうね。

  



御殿場口の頂上部である「銀明水」から、さらに小さな鳥居をくぐって階段を少し上がれば、(ものの1-2分で)そこは富士宮口の頂上部です。浅間神社の奥宮や山小屋(頂上富士館)が立ち並んでおり、銀明水とは別世界のような人の多さでした。

頂上富士館

まずは頂上富士館の食堂で何かお腹に。でも、おしるこ(500円)とカップうどん(600円)しかメニューがない。しかたがないので、昨日の残りのおにぎり、プラス売店でパン(300円)も購入。小学2年生の次男は相変わらず食欲がないようなので、持参のキャラメルとスポーツ飲料(500円)で。

トイレが小屋の裏側にあり、次男といってみると、最高地点の剣が峰(3776m)が良く見えました。でも、この時の私達には時間と気力が残ってません。また今度いつか来たときにとっておこう。今は3720m登った事で充分。
剣が峰

その後、奥社にお参りし、金剛杖に最後の赤い印を押してもらいました。ここだけは焼印じゃなく、押した跡しばらくさわらないようにしないといけません。300円ですが、別にリーフレットと木製の小さなお札ももらえます。


山頂郵便局でハガキを出そうと用意してきたんですが、22日(前日)までで終了のようで、ポストもなかったです。

  



午前6時30分頃、水を500ml×3本購入し、山頂へ向けて赤岩八合館を出発。水は1本500円也。

小学2年生の次男が高山病なので、ジグザグに登る道をコーナーの度に休みながら登っていきます。次男は朝ごはんを吐いたので、キャラメルで栄養補給。効果はあまりないと思いますが酸素缶も適宜吸引。

しばらく行くと、8合目の潰れた小屋跡に到着。赤岩八合館が「八合」って名前なのに、ここもまた8合なのか。ともあれ、ちょっとした丸太などもあって休憩に最適(って、ずっと休憩しながら登ってきましたが)。
八合目小屋跡

小屋跡から左方向に緩い傾斜の道を進むと、最後の登りが見えてきました。ちょうど木曽駒ケ岳の八丁坂みたいな感じでジグザグの九十九折が山頂鞍部まで続きます。コースタイム的にも1時間と似た感じ。でも、富士山ですから細かな火山礫の歩きにくい道です。

案の状、途中で次男は全く動かなくなりました。
でも、山頂は本当にもうちょっとなので、ここはもう頑張りたい。そこで、父の荷物を長男が担ぎ、長男の荷物を父が前に、背中には次男をオンブして少しだけ登りました。そうすると、山頂が本当に本当に近くなりましたので、次男も最後の力を振り絞り、再び自ら少しずつ登り始めました。

そして、11時ごろ、小屋を出て4時間半後、遂に御殿場ルートの頂上である銀明水に到着しました(注:地図のコースタイムでは赤岩八合館から1時間半で着くとされています)。次男も長男も良く頑張った!
到着 銀明水

登ってきた側と反対側には、富士山の火口が迫力ある景観を見せてくれていました。火口の中には雪も残ってました。反対側には吉田口の山頂部・久須志神社あたりの山小屋も見えています。
富士山の火口

  



山小屋ではなかなか寝れなかったです。疲れてるはずなんだけれど、デリケートなもので。いえ、静かでしたから、音が気になるとかじゃなく、神経が高ぶってたのかな?アイマスクも持っていってたんですけどね。子供も私には寝ているように見えてたんですが、朝起きるとあまり寝られなかったって言ってました。

1時頃から2時頃まで、山頂で日の出を見るパーティが起きて山小屋を出発します。そして、小屋組は4時30分頃から起床しはじめました。お天気は快晴で、眼下には雲海が静かに横たわっています。水平線が次第に赤く色づきはじめ、遂に5時5分ごろ太陽が顔を出しました。やはり感動的ですねえ。まわりの情景もどんどん色が変わっていくのが素晴らしいです。小屋の中からでも正面に望めますが、私は朝の空気も好きなので外で拝みました。
(写真は携帯でとったものですので変な写りです。上に変な光も映ってます)
日の出



日の出の興奮が醒めたら朝ごはん。ハムエッグと沢庵・梅干・塩こぶののったトレイに好きなだけ御飯をのせます。それと味噌汁、お茶。御飯と味噌汁、お茶はお替り自由ですが、もちろん食べ残しはいけません。

ここでまた事件が起きました。次男が高山病で吐いてしまったんです。昨夜のカレーは全然大丈夫だったので安心してたんですけど、慣れてたわけじゃなかったんですね。

不幸中の幸いで、私達は最後の方で他に御客さんは少なく、また山小屋の女将さんもやさしくって、「こんなことはありうること」って言葉をかけてくださってホントありがたかったです。

ただ、こうなったらもうあきらめて下山するしかないか、と思ったんですが、吐いた本人が登るといいます。それに、見ている限り結構動き回っていて、山小屋の女将さんも「元気そうだから、行ける所まで行って来れば?」って言われたので、そうしてみようということになりました。

  



3300メートル

なぜ宿泊する山小屋を御殿場ルートの赤岩八合館に選んだのか?
いくつかの理由があります。

1.富士宮口新5合目からたどり着ける7~8合目あたりの山小屋である事。
2.影富士と日の出を見る絶好のロケーションであること。富士宮口では富士山自体に邪魔されて半分しかみえないのは私達も影富士で結局体感することになりました。
3.富士宮口の山小屋に比べると混んでいない事。
4.食事がお替わり自由であること(夜はカレーです)。
5.評判がよく、皇太子もお泊りになられた事。

到着すると、まずは外のベンチに座って、小屋のスタッフの指示で足回りの砂ぼこりを小さな箒で払いつつ、朝夕食の要否などを確認されます。ここで金剛杖はテッペンにマジックインクで名前を書いた後預けます(朝になったら焼印を入れて小屋の外に並べてくれてます)。その後、小屋の中に入り、代金(1人1泊2食6500円+トイレ代200円)を現金で支払ったあと、靴を脱ぎ、寝床に紹介してもらえます。

寝床

私達は到着が遅かったため、食事をする部屋の窓側の隅っこでした。でも、上の方の段は子供には上がるのが難しそうですので、かえってよかったかもしれません。9時には消灯になりますので、別にうるさくもなく、我々のように山小屋でご来光を見てから登頂するスケジュールの人間にとっては何の問題もないですね。

布団もフカフカで、1人に1組割当てがあり、ゆったり寝られました。子供は「山小屋ってこんなに居心地がいいとは思わなかった」って言ってましたし、私の昔々の北アルプスの山小屋との比較でも、引けをとらない感じがしました。

晩御飯は定番のカレーライス。盛り付けがヘタでゴメンナサイ。
売り文句どおりお替わり自由です。福神漬とラッキョもお茶もお替わり自由。4つくらいテーブルがあって、空いていればどんどん座って食べていくって感じだと思います。
カレーライス

高山病にかかった下の子もカレーライスはしっかり食べてたので、この時点では大丈夫かな、寝れば慣れるかなって感じてました。
カレーライス2

食べたら、もう寝るだけ。消灯は九時です。
山の上だと星空がキレイかなとも思ったんですが、今回はそう思いませんでした。山小屋の近くでは明かりがあったからかな。

(つづく)