北岳山荘は、北岳から間ノ岳への稜線を少し降りた標高2900メートルにある南アルプス市営の山小屋です。何と、設計はあの黒川紀章さんらしい。

料金は1泊2食で7900円、小学生は5300円でした。
トイレが水洗で比較的キレイなのは評判どおり。中に入るとさすがに多少はニオイますが。
お水は、宿泊者1名につき1リットルまで無料。その他は1リットル100円で買うことになります。
私たちは「間ノ岳」という名前の大部屋でした。超混雑日じゃなかったので、お布団は1人1セット。
夕食は1回目の17時でした。

メインが魚というのが山小屋では珍しい!?写真に写っているものの他に、肉じゃがが大皿で出されて、みんなで回して少しずつ取るって感じでした。
ダイニングは白根御池小屋と比べると、狭いところにたくさんの人という感じで、各テーブルにお櫃(?)と味噌汁の鍋が置かれていて、近くの人がよそう感じなので、遠慮がちな人はおかわりしにくいかな?まあ、こっちの方が山小屋では普通だと思いますが。
この夕食を末っ子が半分くらい残したので、高山病が発覚。ちょっと頭が痛いとか。ウーン、今まで元気だったのになあ。
消灯は8時。
朝食は1回目の4時半。例によってみんな4時にはゴソゴソし始めたので、ここでもパッキングをするとともに、外に出て星を眺めました。
末っ子はやはり朝食はいらないという。彼も夜は結構寝ていたけれど(私の方が寝付けなかった)、それと高山病は別ですね。
やがて日の出。山の日の出はいつ見てもいいモンですね。
こんな素敵な富士山の左側から

こんな素晴らしい朝日が昇ってきました。

この日は天気は快晴で、北岳山荘からすぐの稜線からは、北岳、間ノ岳、富士山はもちろん、北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳なども全て見えました。
まさに絶好の登山日和。
本当ならば間ノ岳ピストンをするところなんですが、末っ子の高山病を考え、やむなく直ちに下山することに。
出かけるとき、事情を知ってる山荘のスタッフの方に声をかけていただき、朝食のかわりにとチョコレートやエナジーバーを下さいました。本当に有難うございました!
午前5時45分、北岳山荘発。
高山病のため元気のない末っ子。後ろは中央アルプス。

当然、もうあんまり登りたくはないのですが、
稜線の縦走路とトラバース道(ショートカット)の分岐点までは、すこし登り返さないといけません。
超スローペースのため、トラバース道の分岐点まで30分かかり、さらに10分休憩。
トラバース道はよく写真を見て恐そうに思われますが、本当によく整備されていますので、
晴れていれば全然恐くなく普通に通れると思います。

振り返ると.......

噂どおり、この時期でもお花畑はきれいでした。結構鳥がさえずったり飛んだりしてましたが、あれが雷鳥なのだろうか?(そんなわけないか、やっぱりイワツバメか)
トラバース道を25分で通過。前日通った左俣コースに合流後、八本歯のコルへと下っていきます。7時20分、八本歯のコル着。子供は、もらったチョコやエナジーバーをガツガツ。末っ子の高山病ももう大丈夫なのか?大して降りてきてないと思うんだけど。
あとは来た道(大樺沢)を雪渓から広河原まで一本調子に下っていくのみ。
10:50分、広河原のつり橋を渡ったところにある山小屋、広河原荘に到着。
父親は生ビールジョッキ、子供はジュースで乾杯。その後、昼ごはんを作って食べました。
いやあ、末っ子の高山病と間ノ岳断念はあったものの、なかなか素晴らしい山行でした。またいつか来たい、そう思わせてくれる山域ですね。
広河原12:00発の甲府駅行きバスは、あやうく2時間立ち席になるところでした。
幸い、ちょうど到着したバスをもう一台発車バスにしてくれたので、2時間立ちっ放しの恐怖からは逃れられました。
隣の席に座った女性の方は、広河原から夜叉神峠まで乗車とのこと。
一瞬「北岳から降りてきて、そのまま鳳凰三山縦走するのか?」と驚いたんですが、どうやら夜叉神峠までマイカーで来ていて、鳳凰三山縦走後、広河原に降りてきて、マイカーのところまで帰るってことらしいです。そういう方法もあるんだ。
甲府から新宿までは、JRじゃなく高速バスを利用しました。多少時間がかかるし、渋滞にもひっかかりましたが、安いんだもん。大人2名分にトクワリきっぷ(平日のみ有効の片道2回券のセット)が使えて、末っ子(小学生)分を含めても合計3880円なり。座れない可能性のある特急あずさ自由席の半分じゃん。こっちは座れるし。こちらで特に申し出なくても、チケット購入時に勝手に適用してくれました。
(2012北岳登山・完)

料金は1泊2食で7900円、小学生は5300円でした。
トイレが水洗で比較的キレイなのは評判どおり。中に入るとさすがに多少はニオイますが。
お水は、宿泊者1名につき1リットルまで無料。その他は1リットル100円で買うことになります。
私たちは「間ノ岳」という名前の大部屋でした。超混雑日じゃなかったので、お布団は1人1セット。
夕食は1回目の17時でした。

メインが魚というのが山小屋では珍しい!?写真に写っているものの他に、肉じゃがが大皿で出されて、みんなで回して少しずつ取るって感じでした。
ダイニングは白根御池小屋と比べると、狭いところにたくさんの人という感じで、各テーブルにお櫃(?)と味噌汁の鍋が置かれていて、近くの人がよそう感じなので、遠慮がちな人はおかわりしにくいかな?まあ、こっちの方が山小屋では普通だと思いますが。
この夕食を末っ子が半分くらい残したので、高山病が発覚。ちょっと頭が痛いとか。ウーン、今まで元気だったのになあ。
消灯は8時。
朝食は1回目の4時半。例によってみんな4時にはゴソゴソし始めたので、ここでもパッキングをするとともに、外に出て星を眺めました。
末っ子はやはり朝食はいらないという。彼も夜は結構寝ていたけれど(私の方が寝付けなかった)、それと高山病は別ですね。
やがて日の出。山の日の出はいつ見てもいいモンですね。
こんな素敵な富士山の左側から

こんな素晴らしい朝日が昇ってきました。

この日は天気は快晴で、北岳山荘からすぐの稜線からは、北岳、間ノ岳、富士山はもちろん、北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳なども全て見えました。
まさに絶好の登山日和。
本当ならば間ノ岳ピストンをするところなんですが、末っ子の高山病を考え、やむなく直ちに下山することに。
出かけるとき、事情を知ってる山荘のスタッフの方に声をかけていただき、朝食のかわりにとチョコレートやエナジーバーを下さいました。本当に有難うございました!
午前5時45分、北岳山荘発。
高山病のため元気のない末っ子。後ろは中央アルプス。

当然、もうあんまり登りたくはないのですが、
稜線の縦走路とトラバース道(ショートカット)の分岐点までは、すこし登り返さないといけません。
超スローペースのため、トラバース道の分岐点まで30分かかり、さらに10分休憩。
トラバース道はよく写真を見て恐そうに思われますが、本当によく整備されていますので、
晴れていれば全然恐くなく普通に通れると思います。

振り返ると.......

噂どおり、この時期でもお花畑はきれいでした。結構鳥がさえずったり飛んだりしてましたが、あれが雷鳥なのだろうか?(そんなわけないか、やっぱりイワツバメか)
トラバース道を25分で通過。前日通った左俣コースに合流後、八本歯のコルへと下っていきます。7時20分、八本歯のコル着。子供は、もらったチョコやエナジーバーをガツガツ。末っ子の高山病ももう大丈夫なのか?大して降りてきてないと思うんだけど。
あとは来た道(大樺沢)を雪渓から広河原まで一本調子に下っていくのみ。
10:50分、広河原のつり橋を渡ったところにある山小屋、広河原荘に到着。
父親は生ビールジョッキ、子供はジュースで乾杯。その後、昼ごはんを作って食べました。
いやあ、末っ子の高山病と間ノ岳断念はあったものの、なかなか素晴らしい山行でした。またいつか来たい、そう思わせてくれる山域ですね。
広河原12:00発の甲府駅行きバスは、あやうく2時間立ち席になるところでした。
幸い、ちょうど到着したバスをもう一台発車バスにしてくれたので、2時間立ちっ放しの恐怖からは逃れられました。
隣の席に座った女性の方は、広河原から夜叉神峠まで乗車とのこと。
一瞬「北岳から降りてきて、そのまま鳳凰三山縦走するのか?」と驚いたんですが、どうやら夜叉神峠までマイカーで来ていて、鳳凰三山縦走後、広河原に降りてきて、マイカーのところまで帰るってことらしいです。そういう方法もあるんだ。
甲府から新宿までは、JRじゃなく高速バスを利用しました。多少時間がかかるし、渋滞にもひっかかりましたが、安いんだもん。大人2名分にトクワリきっぷ(平日のみ有効の片道2回券のセット)が使えて、末っ子(小学生)分を含めても合計3880円なり。座れない可能性のある特急あずさ自由席の半分じゃん。こっちは座れるし。こちらで特に申し出なくても、チケット購入時に勝手に適用してくれました。
(2012北岳登山・完)
10分休憩後、八本歯のコルを出発。最長最後のハシゴをひとつ登ったあと、

さらに岩場を登ります。

ちょっと雲が出てきました。でも、気がついたら富士山も見えてました!

八本歯のコルから30分で、北岳山荘へのトラバース道(まき道)を左にわけ、さらに30分登って吊尾根分岐点に到着。

ここに荷物を置いて、空荷で北岳山頂へ向かいます(約20分の登り)。
10時20分、遂に北岳登頂です!


やっぱ北岳山頂は人が多いですね。結構広いので気になりませんが、40~50人はいたんじゃないかな。子供は山行を通じて数えるほどしか会いませんでしたが。
残念ながら、私たちが登ってきた東側(広河原側・バットレス側)は、ガスが出ていてほとんど見えませんでした。だけど、富士山だけはときどき顔を出してくれました。
一方、西、南、北側は晴れていて、目の前の仙丈ヶ岳や甲斐駒がキレイでした。間ノ岳までの稜線もよく見えていました。中央アルプスや北アルプスは雲のベールを被ってましたが。
(仙丈ヶ岳)

(甲斐駒)

(間ノ岳)

ひとしきり山頂を堪能した後、置いてきた荷物も気になるので吊り尾根分岐点に戻ります。
吊り尾根分岐点で荷物をピックアップ後、北岳山荘へと稜線を下ります。
特に危ないところもありません。逆に登ってくるとしんどいかもしれませんが。
(北岳山荘へと向かう途中。道は右側をまいています。
左上方に小さく北岳山荘が見えてます)

いよいよ、北岳山荘が間近に見えてきました。

11時45分、北岳山荘着。
受付だけ済ませて、小屋の前でラーメンを作って昼食。
ラーメンは持参しましたが、小屋でも買えるようです(お湯つきで)。

天気がよければこの日に間ノ岳往復(往復で3時間)も考えてたのですが、いよいよガスってきたので、この日行くのはあきらめました(いやいや、晴れてても私の体力が続かなかったかも(笑))。
二俣から北岳によらずに山荘へ上がり、早めに間ノ岳に行った人は充分景色がよく見えたそうです。
さて、夕食まで半日も何しようって感じ。

北岳山荘の谷側(入口と反対側)には、朽ちた感じですがテラスがあって、
ガスがなければ景色がよさそうなんですけどね。

(続く)

さらに岩場を登ります。

ちょっと雲が出てきました。でも、気がついたら富士山も見えてました!

八本歯のコルから30分で、北岳山荘へのトラバース道(まき道)を左にわけ、さらに30分登って吊尾根分岐点に到着。

ここに荷物を置いて、空荷で北岳山頂へ向かいます(約20分の登り)。
10時20分、遂に北岳登頂です!


やっぱ北岳山頂は人が多いですね。結構広いので気になりませんが、40~50人はいたんじゃないかな。子供は山行を通じて数えるほどしか会いませんでしたが。
残念ながら、私たちが登ってきた東側(広河原側・バットレス側)は、ガスが出ていてほとんど見えませんでした。だけど、富士山だけはときどき顔を出してくれました。
一方、西、南、北側は晴れていて、目の前の仙丈ヶ岳や甲斐駒がキレイでした。間ノ岳までの稜線もよく見えていました。中央アルプスや北アルプスは雲のベールを被ってましたが。
(仙丈ヶ岳)

(甲斐駒)

(間ノ岳)

ひとしきり山頂を堪能した後、置いてきた荷物も気になるので吊り尾根分岐点に戻ります。
吊り尾根分岐点で荷物をピックアップ後、北岳山荘へと稜線を下ります。
特に危ないところもありません。逆に登ってくるとしんどいかもしれませんが。
(北岳山荘へと向かう途中。道は右側をまいています。
左上方に小さく北岳山荘が見えてます)

いよいよ、北岳山荘が間近に見えてきました。

11時45分、北岳山荘着。
受付だけ済ませて、小屋の前でラーメンを作って昼食。
ラーメンは持参しましたが、小屋でも買えるようです(お湯つきで)。

天気がよければこの日に間ノ岳往復(往復で3時間)も考えてたのですが、いよいよガスってきたので、この日行くのはあきらめました(いやいや、晴れてても私の体力が続かなかったかも(笑))。
二俣から北岳によらずに山荘へ上がり、早めに間ノ岳に行った人は充分景色がよく見えたそうです。
さて、夕食まで半日も何しようって感じ。

北岳山荘の谷側(入口と反対側)には、朽ちた感じですがテラスがあって、
ガスがなければ景色がよさそうなんですけどね。

(続く)
白根御池小屋から北岳に登るコースはいくつかあります。
大きくは小太郎尾根に出て肩の小屋経由で北側から登頂するコースと、二俣から左俣を雪渓に沿って上り詰め、八本歯のコル経由で南側から登頂するコース。前者はさらに、白根御池小屋から直接小太郎尾根までの急登を登る「草スベリ」コースと、一旦二俣に出て右俣を行く右俣コースとがあります。
一番メジャーなのは「草スベリ」コースだと思いますが、私たちはコースタイムでは一番短い(でも実際はそうでもなかった)左俣コースを行く事にしました。天気次第であわよくば北岳に登ったあと、時間があれば間ノ岳もピストン制覇しようという発想です。
というわけで、まずは前日に通った水平道を歩いて、一旦二俣へ戻りました。
天気もよく、これから行く八本歯のコルも北岳山頂もバッチリ見えてました。

左俣コースには雪渓があります。
上の写真の左に縦長にのびるのがそれです。
時期によっては、この雪渓の上を登っていかなければならず、(軽)アイゼンが必要です。
今年(2012年)は雪が多く、8月上旬まである程度雪渓の上を歩かなければならなかったらしいですが、私たちが行った8月20日頃には雪渓の左岸(=進行方向右側)の夏道が完全に表われていて、雪渓の上を歩く必要はほぼありませんでした。
このあたりの情報は、南アルプス市観光協会のサイトや山渓オンラインのサイトを参考にして、事前に情報を集めました。実際そのとおりでしたので、子供連れにもかかわらず、このコースを行く事を決断しました。
唯一、二俣からスタートする際に、まず右俣の雪渓(上の写真の左下から右方向に伸びている雪渓)を渡らなければなりませんでした。しかし、ここはみんなアイゼンなしで渡ってました(10メートルほどです。一応、軽アイゼンは持って行ってましたが、使いませんでした)。
夏道は雪渓の横なのに、太陽が照り付けて結構暑かったです。でも、時々涼しい風が吹いて心地よくなります。もちろん、景色や高山植物など、最高です。


そうそう、前日の登りで、中一の長男と私との体力差が非常に大きいことが判明(笑)。やっぱ若いっていいなあ。親父を楽々越えていきやがる。というわけで、この日から荷物を交換してます(それでも離されるのが悲しい)。
7時30分頃、雪渓を上りきったところにある「八本歯のコルまで1時間」の標識に到着。上から見晴らした雪渓はこんな感じです。

ここから八本歯のコルまでの道のりの前半は、こんなガレた岩場の急登です。

しんどいですが、北岳や、ズッと見えている正面の鳳凰三山の他に、八ヶ岳が見えてきて、またヤル気が出てきました。

そして後半は、噂のハシゴの連続。ただ、数には閉口しましたが、一つ一つのハシゴの長さや斜度は思ったほどじゃなかったです。ウチの小学4年生の末っ子も問題なくクリア。ただ、濡れていたらスベってイヤだろうなあ。

8時40分ごろ、八本歯のコルに到着。二俣から休憩を含めて2時間30分かかりました。

ここではじめて、尾根の反対側に北岳山荘や間ノ岳が見えてきました。

(続く)
大きくは小太郎尾根に出て肩の小屋経由で北側から登頂するコースと、二俣から左俣を雪渓に沿って上り詰め、八本歯のコル経由で南側から登頂するコース。前者はさらに、白根御池小屋から直接小太郎尾根までの急登を登る「草スベリ」コースと、一旦二俣に出て右俣を行く右俣コースとがあります。
一番メジャーなのは「草スベリ」コースだと思いますが、私たちはコースタイムでは一番短い(でも実際はそうでもなかった)左俣コースを行く事にしました。天気次第であわよくば北岳に登ったあと、時間があれば間ノ岳もピストン制覇しようという発想です。
というわけで、まずは前日に通った水平道を歩いて、一旦二俣へ戻りました。
天気もよく、これから行く八本歯のコルも北岳山頂もバッチリ見えてました。

左俣コースには雪渓があります。
上の写真の左に縦長にのびるのがそれです。
時期によっては、この雪渓の上を登っていかなければならず、(軽)アイゼンが必要です。
今年(2012年)は雪が多く、8月上旬まである程度雪渓の上を歩かなければならなかったらしいですが、私たちが行った8月20日頃には雪渓の左岸(=進行方向右側)の夏道が完全に表われていて、雪渓の上を歩く必要はほぼありませんでした。
このあたりの情報は、南アルプス市観光協会のサイトや山渓オンラインのサイトを参考にして、事前に情報を集めました。実際そのとおりでしたので、子供連れにもかかわらず、このコースを行く事を決断しました。
唯一、二俣からスタートする際に、まず右俣の雪渓(上の写真の左下から右方向に伸びている雪渓)を渡らなければなりませんでした。しかし、ここはみんなアイゼンなしで渡ってました(10メートルほどです。一応、軽アイゼンは持って行ってましたが、使いませんでした)。
夏道は雪渓の横なのに、太陽が照り付けて結構暑かったです。でも、時々涼しい風が吹いて心地よくなります。もちろん、景色や高山植物など、最高です。


そうそう、前日の登りで、中一の長男と私との体力差が非常に大きいことが判明(笑)。やっぱ若いっていいなあ。親父を楽々越えていきやがる。というわけで、この日から荷物を交換してます(それでも離されるのが悲しい)。
7時30分頃、雪渓を上りきったところにある「八本歯のコルまで1時間」の標識に到着。上から見晴らした雪渓はこんな感じです。

ここから八本歯のコルまでの道のりの前半は、こんなガレた岩場の急登です。

しんどいですが、北岳や、ズッと見えている正面の鳳凰三山の他に、八ヶ岳が見えてきて、またヤル気が出てきました。

そして後半は、噂のハシゴの連続。ただ、数には閉口しましたが、一つ一つのハシゴの長さや斜度は思ったほどじゃなかったです。ウチの小学4年生の末っ子も問題なくクリア。ただ、濡れていたらスベってイヤだろうなあ。

8時40分ごろ、八本歯のコルに到着。二俣から休憩を含めて2時間30分かかりました。

ここではじめて、尾根の反対側に北岳山荘や間ノ岳が見えてきました。

(続く)
白根御池小屋は、標高2230メートルの白根御池という小さな池の近くに立つ、山小屋という言葉に少し違和感を感じるくらい、新しくてとてもキレイな南アルプス市営の山小屋でした。


到着後、とりあえず、今日のご褒美にソフトクリームを食べました。
「バニラ」と「もも」の2種類ですが、どちらもめちゃウマ!!
1つ500円と場所柄お高いですが、納得の価格です。
オヤジ連中には生ビールの方が人気ですが。
あと、ランチもやってました。

到着したころは山の上の方がガスってて見えなかったのですが、夕方にはときどき晴れ間が出て北岳山頂も拝めるように。翌日の良い天気を予感させます。
子供は御池の方で何やら遊んでます。でもテント泊の人も多いから、迷惑かけないようにね。

白根御池小屋では混雑時は2人で布団1枚になるようですが、この日は1人1布団の割り当てで、ゆったりできました。部屋に入ったら既にひいてあるのも嬉しいです。ふとんの端が折れている状態なので、ちょっと短く、足を伸ばすと人と足先がぶつかりあう感じですが、まあそれは1人1布団の状況なら交互によけあって問題なく寝られます。折った布団の部分を枕にします。
館内の洗面所の水は自由に飲む事ができます。小屋の前の水場の水も誰でも自由に利用できます。また、宿泊者は朝食時にその日持っていくお湯やお茶も無料でもらえます。
トイレは水洗で清潔です。
あと、乾燥室があって、濡れたものをかわかせるのも有り難かったです。
目に付いたスタッフの多くが笑顔の素敵な女性というのも、どこか山小屋と違う雰囲気の理由の一つかもね。
夕食はこの日は2回転で、私たちは後半の午後5時45分から。メインは味付けの焼肉で、しかもなんと重箱(プラスチック)に入っていて焼肉定食って感じ。これがとても美味しかったです。ご飯とお吸い物はお替り自由で、親子とも3杯ご飯をお替りしました(笑)。

ご飯の後は、大きなフリールームで私は豊富な登山関係の本を、子供は漫画を読んでました。
ダイニングも食後は開放されていて、飲んでる人もいました。
その後暗くなってきたので外に出て星空も眺めました。明るい小屋から少し離れると満天の星空が目に飛び込んできました。もう完全に晴れてます。カシオペア座が確認できたので、それから判断してたぶん小屋の裏手の方が北だと思います。朝方にはオリオン座やおうし座などの冬の南の星座も反対側に確認できましたので、間違いないでしょう。
8時消灯。
朝4時を過ぎるとどこでもゴソゴソしはじめ、目が覚めました。外に出てみると快晴。北岳の頂上もくっきり見えます。
(白根御池からみた北岳頂上)

朝食は午前5時からですが、先に行った人から順に案内してもらえます。そんなに早く行ったつもりはないのですが、私たちは待たなくてもよかったです。朝食は焼サケがメインで、あとはヒジキとか切干大根とか、まっ、よくあるパターンですが、おいしかったです。
朝食の後、東の空、鳳凰三山の山の端が赤くなり日の出の時間です。小屋からは林が邪魔であまり見えません。息子がなんとかとったのがこの写真。まっ、朝日はもっと上でみようってこってすね(早めに草スベリを登り始めたら見えるかも)。

白根御池小屋は1泊2日で大人7800円、小人(小学生)5250円。また来たいなあと思う山小屋でした。
午前5時45分、名残惜しくも白根御池小屋を出発、北岳へ向かいます。
(続く)


到着後、とりあえず、今日のご褒美にソフトクリームを食べました。
「バニラ」と「もも」の2種類ですが、どちらもめちゃウマ!!
1つ500円と場所柄お高いですが、納得の価格です。
オヤジ連中には生ビールの方が人気ですが。
あと、ランチもやってました。

到着したころは山の上の方がガスってて見えなかったのですが、夕方にはときどき晴れ間が出て北岳山頂も拝めるように。翌日の良い天気を予感させます。
子供は御池の方で何やら遊んでます。でもテント泊の人も多いから、迷惑かけないようにね。

白根御池小屋では混雑時は2人で布団1枚になるようですが、この日は1人1布団の割り当てで、ゆったりできました。部屋に入ったら既にひいてあるのも嬉しいです。ふとんの端が折れている状態なので、ちょっと短く、足を伸ばすと人と足先がぶつかりあう感じですが、まあそれは1人1布団の状況なら交互によけあって問題なく寝られます。折った布団の部分を枕にします。
館内の洗面所の水は自由に飲む事ができます。小屋の前の水場の水も誰でも自由に利用できます。また、宿泊者は朝食時にその日持っていくお湯やお茶も無料でもらえます。
トイレは水洗で清潔です。
あと、乾燥室があって、濡れたものをかわかせるのも有り難かったです。
目に付いたスタッフの多くが笑顔の素敵な女性というのも、どこか山小屋と違う雰囲気の理由の一つかもね。
夕食はこの日は2回転で、私たちは後半の午後5時45分から。メインは味付けの焼肉で、しかもなんと重箱(プラスチック)に入っていて焼肉定食って感じ。これがとても美味しかったです。ご飯とお吸い物はお替り自由で、親子とも3杯ご飯をお替りしました(笑)。

ご飯の後は、大きなフリールームで私は豊富な登山関係の本を、子供は漫画を読んでました。
ダイニングも食後は開放されていて、飲んでる人もいました。
その後暗くなってきたので外に出て星空も眺めました。明るい小屋から少し離れると満天の星空が目に飛び込んできました。もう完全に晴れてます。カシオペア座が確認できたので、それから判断してたぶん小屋の裏手の方が北だと思います。朝方にはオリオン座やおうし座などの冬の南の星座も反対側に確認できましたので、間違いないでしょう。
8時消灯。
朝4時を過ぎるとどこでもゴソゴソしはじめ、目が覚めました。外に出てみると快晴。北岳の頂上もくっきり見えます。
(白根御池からみた北岳頂上)

朝食は午前5時からですが、先に行った人から順に案内してもらえます。そんなに早く行ったつもりはないのですが、私たちは待たなくてもよかったです。朝食は焼サケがメインで、あとはヒジキとか切干大根とか、まっ、よくあるパターンですが、おいしかったです。
朝食の後、東の空、鳳凰三山の山の端が赤くなり日の出の時間です。小屋からは林が邪魔であまり見えません。息子がなんとかとったのがこの写真。まっ、朝日はもっと上でみようってこってすね(早めに草スベリを登り始めたら見えるかも)。

白根御池小屋は1泊2日で大人7800円、小人(小学生)5250円。また来たいなあと思う山小屋でした。
午前5時45分、名残惜しくも白根御池小屋を出発、北岳へ向かいます。
(続く)
実は7月の雲取山登山は練習でして、今年のメインは南アルプス北岳への登頂でした。
というわけで、8月19日から2泊3日で行ってまいりました。
2年前に日本一の富士山に登り、次は2番目の北岳だ!っていう単純な理由(笑)(プラス、私(父親)の場合、北アルプスは穂高や槍を含めて何度か登っているけれど、南アルプスは未だ未経験なので、行ってみたかった)。
今回のメンバーは、父親、中1の息子、小学校4年の息子の3名。おかげさまで天気にも恵まれ、良い山行となりました。
子連れですし、私も体力がもうありませんので、いつものとおりゆとりをもった計画です。
初日は朝東京を出発して昼頃から上り始め、山腹にある白根御池小屋に宿泊。
次の日に北岳に登頂し、北岳山荘に宿泊。
その日か翌日朝に間ノ岳も制覇しようかと思ってたのですが、2日目の午後に
小4の子が高山病を発症したので、3日目は朝から下山しました。
初日は朝7時新宿発のスーパーあずさ1号で甲府へ。自由席のチケット(運賃2210円+特急料金1300円。子供は半額)を買ったのですが、新宿から既に立ってる人もいるほど。指定席も満席でした。甲府駅に8時半ごろ到着。9時初の広河原行きの山梨交通バス(運賃2000円。子供は半額)に乗車。やはり登山客が多くて1台では足りず、バス3台が連なって走行です(途中、芦安の駐車場からはさらに1台増え、合計4台)。
11時ごろ、広河原着。ここで腹ごしらえをして11時半ごろ、いよいよ登り始めました。
最初に、こんな感じで大きなつり橋を渡っていくのがいいですよねえ。
何か現実世界とは違う別世界に行く感じで。
雲がなければ背景に北岳がくっきりと見えるんですが、この日は残念ながらそうは行きませんでした。

25分ほどのぼると、分岐点がありました。

右へいくと白根御池3時間ということですが、事前に収集した情報ではこの登りは結構きつくて単調だとのことでしたので、私たちは左にすすみ、大樺沢(おおかんばさわ)沿いに一旦「二俣」まで登り、そこから白根御池へ水平に移動するルートをとりました。
この大樺沢コースは半分以上が清流の流れる沢に沿っていて、涼しく気持ちがよいです。大樺沢自体の水は飲まない方がいいらしいですが、途中、大樺沢を渡って右岸(下から見ると左側)を歩いていると出会う支流の水は飲めますので、給水の面でも申し分ありません。

また、後半は視界が開けて上流の雪渓や北岳が見えるばかりか、雪渓の末端をみたり、雪渓の横を歩くようになります(雪渓の上を歩く必要はありません)。私的には大好きなコースですね。


<雪渓の末端>

やがて、バイオトイレが2つ設置してある「二俣」へ到着。

二俣はその名のとおり、沢が右俣と左俣の2つにわかれているところなんですが、私たちはそのどちらにも向かわず、トイレの前の道をそのまま進んで、白根御池小屋に向かいます。
白根御池までは二俣から30分ほど。高度的には同じくらいなんでしょうけれど、小刻みにアップダウンがあり、その昇り降りが濡れた木の根で滑りやすかったりして、思ったよりは鬱陶しかったです。
3時頃、この日の宿泊先の白根御池小屋に到着。
(続く)
というわけで、8月19日から2泊3日で行ってまいりました。
2年前に日本一の富士山に登り、次は2番目の北岳だ!っていう単純な理由(笑)(プラス、私(父親)の場合、北アルプスは穂高や槍を含めて何度か登っているけれど、南アルプスは未だ未経験なので、行ってみたかった)。
今回のメンバーは、父親、中1の息子、小学校4年の息子の3名。おかげさまで天気にも恵まれ、良い山行となりました。
子連れですし、私も体力がもうありませんので、いつものとおりゆとりをもった計画です。
初日は朝東京を出発して昼頃から上り始め、山腹にある白根御池小屋に宿泊。
次の日に北岳に登頂し、北岳山荘に宿泊。
その日か翌日朝に間ノ岳も制覇しようかと思ってたのですが、2日目の午後に
小4の子が高山病を発症したので、3日目は朝から下山しました。
初日は朝7時新宿発のスーパーあずさ1号で甲府へ。自由席のチケット(運賃2210円+特急料金1300円。子供は半額)を買ったのですが、新宿から既に立ってる人もいるほど。指定席も満席でした。甲府駅に8時半ごろ到着。9時初の広河原行きの山梨交通バス(運賃2000円。子供は半額)に乗車。やはり登山客が多くて1台では足りず、バス3台が連なって走行です(途中、芦安の駐車場からはさらに1台増え、合計4台)。
11時ごろ、広河原着。ここで腹ごしらえをして11時半ごろ、いよいよ登り始めました。
最初に、こんな感じで大きなつり橋を渡っていくのがいいですよねえ。
何か現実世界とは違う別世界に行く感じで。
雲がなければ背景に北岳がくっきりと見えるんですが、この日は残念ながらそうは行きませんでした。

25分ほどのぼると、分岐点がありました。

右へいくと白根御池3時間ということですが、事前に収集した情報ではこの登りは結構きつくて単調だとのことでしたので、私たちは左にすすみ、大樺沢(おおかんばさわ)沿いに一旦「二俣」まで登り、そこから白根御池へ水平に移動するルートをとりました。
この大樺沢コースは半分以上が清流の流れる沢に沿っていて、涼しく気持ちがよいです。大樺沢自体の水は飲まない方がいいらしいですが、途中、大樺沢を渡って右岸(下から見ると左側)を歩いていると出会う支流の水は飲めますので、給水の面でも申し分ありません。

また、後半は視界が開けて上流の雪渓や北岳が見えるばかりか、雪渓の末端をみたり、雪渓の横を歩くようになります(雪渓の上を歩く必要はありません)。私的には大好きなコースですね。


<雪渓の末端>

やがて、バイオトイレが2つ設置してある「二俣」へ到着。

二俣はその名のとおり、沢が右俣と左俣の2つにわかれているところなんですが、私たちはそのどちらにも向かわず、トイレの前の道をそのまま進んで、白根御池小屋に向かいます。
白根御池までは二俣から30分ほど。高度的には同じくらいなんでしょうけれど、小刻みにアップダウンがあり、その昇り降りが濡れた木の根で滑りやすかったりして、思ったよりは鬱陶しかったです。
3時頃、この日の宿泊先の白根御池小屋に到着。
(続く)