2013年10月13日
9時40分、硫黄岳から縦走路を夏沢峠へと向います。
<硫黄岳から夏沢峠へ向う道。向こうにはこれから向う天狗岳や根石岳が見えています。>
東側(上の写真の右手)に爆裂火口があるので、天候が悪い日はケルンを頼りに落ちないよう注意しましょう。
この日は快晴でしたので、ひたすら降りるだけ。
やがて道はザレが強くなり、傾斜もきつくなっていきます。さらにひたすら降り続けます。
10時25分、夏沢峠に到着。標高2440メートル。
夏沢峠には「やまびこ荘」「ヒュッテ夏沢」の2つの山小屋があります。
上の写真右側がやまねが住みついている事で有名な「やまびこ荘」、左側が「ヒュッテ夏沢」です。
この日は「ヒュッテ夏沢」は営業してませんでした。また、後で得た情報によると、午後からは「やまびこ荘」が本沢温泉へある仕事の応援に行ったため、「やまびこ荘」もしまったみたいです(やまびこ荘と本沢温泉は同じ資本系列)。
小屋の天狗岳側に座れるところがあったので、そこでしばし休憩後、
夏沢峠って、日本3大峠なんですよね。3大峠というのは、北アルプスの針ノ木峠、奥秩父の雁坂峠、そしてここ、夏沢峠だそうです(一説には夏沢峠の代わりに南アルプスの三伏峠が数えられることもあるようですが)。昔は八ヶ岳をこえる為の交通の要衝だったのかもしれませんね。
でも、そんなことを感じさせない、とても静かで素朴な峠でした。
10時35分、天狗岳方面へ登り返します。
ここから根石岳山荘までの道は、樹林帯の中を緩やかに上る道で、とても気持ち良いです。初心者にはお勧めですね。
「南八ヶ岳」という場合、一般に夏沢峠までを指し、ここから北は「北八ヶ岳」に分類されます。よく、岩登りを楽しめるアルペン風情の「南八ヶ岳」と、樹林や湖沼が美しい「北八ヶ岳」と対比されますが、この道を歩くと、「ここは南八ヶ岳ではなく北八ヶ岳なんだな」と感じずにはおれません。
やがて「箕冠山」とかかれた分岐点に到着しました。
左に折れるとオーレン小屋への道、根石岳へ向う縦走路は右に折れます。
この分岐点も林の中にあって眺望は効きません。
箕冠山の分岐からチョットだけ下ると、直ぐに樹林帯を抜け出し視界が開け、
根石岳が目の前にいきなり現れます。
左手を見ると、根石岳山荘が建っています。
何ヶ月か前にテレビで元チェッカーズの藤井フミヤさんがこの小屋に立ち寄ってたのを見たので、私も何か食べようかなと思ったんですが、誰もいなかったのであきらめました。
ただ、この小屋はまん前に水が湧き出しているんですね(周囲の山との高度さがあまりないのに不思議です)。そこでお水を補充しました。
その後、根石岳に上る途中で、山荘の従業員の方が登山道の整備をされているのに会いました。
赤岳のTシャツを着ておられたんですが、「根石岳山荘の方ですか?」というと、「そうです」ということでした(笑)。Tシャツはお休みに赤岳に遊びにいった時に買ったらしい。あっ、小屋でお水をもらった話もしましたが、お金もいらないって言われました。
根石岳の頂上に登って、昼飯がわりにビスケットを食べていると、この従業員の方も上がってこられて、道標の建て直しをされていました。
何でも、先日の台風で倒れたとのこと。
これ一人でやるの大変じゃない?ということで、私も非力ながらチョットだけお手伝い。(といっても、ハンマーで打ち込むときに標識を持ってるとか、小さな岩を運ぶ程度だけど)
<作業前の道標>
<作業後の道標>
こんな風に、山小屋の方々の努力によって、我々は快適で安全な山歩きが出来るんですね。改めて感謝です。
根石岳から南を振り返れば、さきほど下りてきた硫黄岳、そして赤岳や阿弥陀岳も見えますね。
北には、これからいく最後の目的地、天狗岳が目の前です。
(続く)
<硫黄岳から夏沢峠へ向う道。向こうにはこれから向う天狗岳や根石岳が見えています。>
東側(上の写真の右手)に爆裂火口があるので、天候が悪い日はケルンを頼りに落ちないよう注意しましょう。
この日は快晴でしたので、ひたすら降りるだけ。
やがて道はザレが強くなり、傾斜もきつくなっていきます。さらにひたすら降り続けます。
10時25分、夏沢峠に到着。標高2440メートル。
夏沢峠には「やまびこ荘」「ヒュッテ夏沢」の2つの山小屋があります。
上の写真右側がやまねが住みついている事で有名な「やまびこ荘」、左側が「ヒュッテ夏沢」です。
この日は「ヒュッテ夏沢」は営業してませんでした。また、後で得た情報によると、午後からは「やまびこ荘」が本沢温泉へある仕事の応援に行ったため、「やまびこ荘」もしまったみたいです(やまびこ荘と本沢温泉は同じ資本系列)。
小屋の天狗岳側に座れるところがあったので、そこでしばし休憩後、
夏沢峠って、日本3大峠なんですよね。3大峠というのは、北アルプスの針ノ木峠、奥秩父の雁坂峠、そしてここ、夏沢峠だそうです(一説には夏沢峠の代わりに南アルプスの三伏峠が数えられることもあるようですが)。昔は八ヶ岳をこえる為の交通の要衝だったのかもしれませんね。
でも、そんなことを感じさせない、とても静かで素朴な峠でした。
10時35分、天狗岳方面へ登り返します。
ここから根石岳山荘までの道は、樹林帯の中を緩やかに上る道で、とても気持ち良いです。初心者にはお勧めですね。
「南八ヶ岳」という場合、一般に夏沢峠までを指し、ここから北は「北八ヶ岳」に分類されます。よく、岩登りを楽しめるアルペン風情の「南八ヶ岳」と、樹林や湖沼が美しい「北八ヶ岳」と対比されますが、この道を歩くと、「ここは南八ヶ岳ではなく北八ヶ岳なんだな」と感じずにはおれません。
やがて「箕冠山」とかかれた分岐点に到着しました。
左に折れるとオーレン小屋への道、根石岳へ向う縦走路は右に折れます。
この分岐点も林の中にあって眺望は効きません。
箕冠山の分岐からチョットだけ下ると、直ぐに樹林帯を抜け出し視界が開け、
根石岳が目の前にいきなり現れます。
左手を見ると、根石岳山荘が建っています。
何ヶ月か前にテレビで元チェッカーズの藤井フミヤさんがこの小屋に立ち寄ってたのを見たので、私も何か食べようかなと思ったんですが、誰もいなかったのであきらめました。
ただ、この小屋はまん前に水が湧き出しているんですね(周囲の山との高度さがあまりないのに不思議です)。そこでお水を補充しました。
その後、根石岳に上る途中で、山荘の従業員の方が登山道の整備をされているのに会いました。
赤岳のTシャツを着ておられたんですが、「根石岳山荘の方ですか?」というと、「そうです」ということでした(笑)。Tシャツはお休みに赤岳に遊びにいった時に買ったらしい。あっ、小屋でお水をもらった話もしましたが、お金もいらないって言われました。
根石岳の頂上に登って、昼飯がわりにビスケットを食べていると、この従業員の方も上がってこられて、道標の建て直しをされていました。
何でも、先日の台風で倒れたとのこと。
これ一人でやるの大変じゃない?ということで、私も非力ながらチョットだけお手伝い。(といっても、ハンマーで打ち込むときに標識を持ってるとか、小さな岩を運ぶ程度だけど)
<作業前の道標>
<作業後の道標>
こんな風に、山小屋の方々の努力によって、我々は快適で安全な山歩きが出来るんですね。改めて感謝です。
根石岳から南を振り返れば、さきほど下りてきた硫黄岳、そして赤岳や阿弥陀岳も見えますね。
北には、これからいく最後の目的地、天狗岳が目の前です。
(続く)
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